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ぷりみてぃぶろぐ

3Dイリュ毛の改造記事と、個人的な記録。

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ガンダムな二次創作。

わりと新しい同人誌だけど年号ネタなので下絵ver公開してみた。同時に手間を惜しむより読みたい欲の強い人からコメントを貰おうという目論み。
ZZ30th記念作(大マジ)MON!MON!MON!無加工ver | 変態触手人間工口了 [pixiv]
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=60373735

エロ漫画はまぁまぁかけてるのにストーリー漫画ときたら(^-^;
あ~自信なくしそう

小説の方の書きかけ追記に晒しておきますね~没る可能性大。というか変更予定。
やっとんねんで~という言い訳w


2(コドク終2準備稿1)
天より来たりて、指し示す手は何者か。

光の輪が淫らにまぐわう彼らの頭上に顕現して見えた。生と死を繋ぐ円環が呼んだのか。
天使の頭上に輝く輪/エンジェルハイロウとは違う、空間に出来た穴のような、漏斗や砂時計の括れのような美しい三次元幾何学模様は目に見えない領域で虹を描いていた。光輪はその可視領域での僅かな輪郭の一部に過ぎない。
しかし、人ならざる何者かがその穴から降臨しようとする気配、或いは、その細い管から竜巻のようにして、命が吸われる前触れであった。

秒速にして数十ミリメートルのゆったりとした、サクラの花びらが空気の中をひらひらと舞い落ちるような、少年の幼い頃に地球の生まれ故郷ニュー・シートで見て、今まで忘れていた光景を連想するような、ふわふわとした夢のような夜空の衣を纏い、天から光輪を潜って来た死の女神が、青白い手を差し出した。
ーさあ、死んだおばかさんは誰?
銀色に輝くドレスはオーロラのように揺らめいている。美しいスカートのような空に描く模様は電磁波が微粒子を叩いて起こす化学の現象であるように、この幻のような景色もまた、目に見えぬ領域での現実であった。
カミーユは懐かしい彼女の姿をその円錐形に投影したが、実際は何者でもない、虚無の宇宙に出来た昏い穴であった。冷気が降りて来る。彼女の透き通った指先から滲むのは真の闇、全てが制止した絶対零度の死の世界だ。吸われて、消えていくのは今抱いている少女の魂なのだ。

少年は届きもしない手を捕まえようとはせず、目の前にある冷たい柔肉を躍起になって掻き抱き、その硬いなきがらに命を吹き込もうと口づけた。
ー生まれ変わるのよ、あたしたち。花になれる、蝶になる、星になる?ずっと、このソラの果てよりも遠く、光を追い越して走って行けるのよ。
少女の輪郭が滲む。
魂に重みがないとすれば、あの時、彼女の身体から抜け出していったものは何だったのだろうか。そして、今少年が抱いているものの確かな重さは、量ることが出来ないのだろうか。
カミーユにとって、亡き少女と逢えるこの希薄な美しい世界こそが現実であり、白痴となって性欲の虜のように獣の鳴き声を上げて悦がる重い肉の世界こそは悪夢であった。しかし、夢は夢のまま、終りの時を迎えようとしていた。
ー顔を上げて、よく見て頂戴。ほら、貴方だってまだ生まれ変わることが出来るのよ。生きているんだもの。絶対無理だって、あたしたちに言える?
全身の神経網が出鱈目に継ぎ合わされたように、まるで芋虫の如く這いずることしか出来ない不自由な肉塊。盲目の瞽唖、その上セックスすることしか能のない狂人である己が、一体どうすれば世界を救えるというのだろうか。
己の肉体にぴったりと魂を重ね合わせて、現実を正しく己の視点で捉えることは、何の意味も持たぬように思えてならなかった。
ー嘘だと思うなら、手を離してみたらどう?きっと、花でいっぱいの楽園に行けるわね。
甘言に騙されてはいけない。
あの声が己にだけ聞こえているのなら、本当に彼女が降りて来てくれたのではなく、終りを告げるラッパを鳴らす天使の姿を借りた絶望なのだ。人が己以外の何者にも生まれ変わることなど出来ないように、死に救いを求めた幻なのだ。全ては己の身の裡から出た感傷でしかないーしかし、割りきれないからこそ、彼のために創られたこの半端な世界は存在し続けている。
だからきつく目を閉じて、愛した女性の幻などないと、頭上の大穴を無視して、天地を指す蒼い手を黙殺し、なにもかも見なかった振りをした。

どうしても無視出来ないそれは、他人のように見える。
けれど、目を凝らせば彼も彼女も自分自身の生き写しなのだ。

少年が少女の女性器を貫通する瞬間、咎めるような男の手が少年に伸ばされ、繋がった感動を塗り潰すように、現実の少年を深く犯していた。その衝撃をダイレクトに受け取って、少女の中で少年は達していた。少女の裡にあるはずの処女地は柔らかく、進入を妨げる筈の薄い膜の残滓すらなかった。邪魔のない肉の壺を、少年の吐き出した精液が広がり、奥へと進んでいくーいけない、それ以上は。覆水盆に返らず。内なる声が制止しても、一旦出てしまったものは取り返しがつかない。
ーサラ、ごめんよ…僕は今、酷いことをしてる。
後ろから生の牡に貫かれたままで、満足に身動き出来ぬ体を少女の上に預けて、絶望的な快楽の余韻に震えていた。魂になってさえ、刻み込まれた肉体のしがらみが、肉欲のトリガーが、己の望まぬ形で欲望を吐き出させるのだ。女性を抱くことも、男性に抱かれることも、ただそれだけでは、片方だけでは満たされない、それが浅ましい己の姿であると認めなければならなかった。啜り泣く己の遥か下では、動こうとしないシロッコに焦れて、どうにか快楽を貪ろうと躍起になっている己の肉欲がベッドの上で跳ねていた。サラが神様のように崇めた男から、理性の殻を剥ぎ取り、剥き出しの本能だけで交わりたいと平伏して乞い、誘惑している。その虚な瞳を見つめ返す、獰猛な男の目の色が反射して、ぞくりと悪寒が背筋を舐め上げたー助けてくれ!死の国にいる筈の少年は殺されることに怯え、少女の肉体にしがみついていた。

ーいいの。パプティマス様を感じて、カミーユ。私、好きよ。たとえどんな貴方だって。
強い力で抱いてくれている男の子が、あの方の指で愛撫されて、快感に震えている。そんな彼を、これ以上ない程に身体を開いて、受け入れ、抱き返す。
カミーユの震えが、私も震わせて、それが快感に変わる。
もう構わないのだ。あの方に愛され、抱かれるのが自分でなくても。パプティマス様が、カミーユが気持ち良くて、そんな熱い気持ちが染み込むことが、幸せなのだと思った。
少年が少女のヴァギナに押し入った時の驚きで、彼女は何となく、今の己の妙なリアリティの正体を知りつつあった。抵抗する力が抜け、徐々に弛緩へと傾いていく偽りの肉体を己のものと信じることが、きっとことの終りには出来なくなっているだろう。
ーあ!来る…これ、シロッコなのか。嘘だろう、こんな、こんなのが!
裸になったあの方の姿は、誰よりも強く眩しい光だった。
驚愕して目を見開いたまま背を反らせたので、カミーユの表情は全部見えてしまった。彼の瞳は、生きている人間の本能を目の当たりにして、竦んでいた。
ただ肉体を擦り合わせて生まれる熱量ではない。この熱は、心を擦り合わせて、身も心も溶け合うくらいの、我を忘れて叫び出す程烈しい、原子の爆発だった。
ーあ、あ、嗚呼、何でこんな、やめてくれ、こんなのは…嫌だ!
熱い血潮が肚の底から沸き上がり、身震いする。奥を殴りつけるような荒々しい情動が身の裡で跳ね、飛沫をあげる。
どっと、感情が溢れ、高潮となって押し寄せてくるー凄い、急激に流し込まれた毒のような濃厚過ぎる快感に、全身侵され、息さえできない。溺れてしまう。
今、繋がって共感している。ひとつになっている。纏めて支配されている。

二人いっぺんに愛されている。

下界が、燐光で白く燻る。眩しくて、全てを見通すことができない。人の汗と吐息で出来た白い雲の切れ間からは、音のない、別世界が垣間見える。
重みのある少年の細い腕がぱたりとシーツの上に落ちる。左手が、白い波を掻き分けてひとりでに進む。そして、冷たく硬い少女のなきがらに辿り着く。硬く、動かなくなった手を温めてやろうとして、伸ばした指先が、急に遠ざかる。
強い力に阻まれたのだ。
少年の上に乗った男は、彼の腕を取り少女から引き離した。暴れる子供の手に己の手を重ねて、握り締める。汗に濡れた手で握り合う。指先が縺れて絡み合う。
その烈しい戦いの気配が、疲れて眠っていたもう一人の女に覚醒を促した。
スプリングが弾み、その睦み合いに割り込もうとした影を、裸の男は邪魔だと思った。飛んで来るふわふわした者は、寸前で払い落とされる。無邪気な女の顔は瞬時に歪み、白痴は妬ましげに牙を剥く。ならばと転がって、少女を抱き抱え、引き剥がす。勝ち誇った笑顔が、眩しいと思ったのは少年の心だった。
無音の世界に騒々しさが戻る。

ーアンタ、世界の中心は自分だって思ってんだ!
何もかも自分の思い通りにいくという絶対の自信を、裸の王は取り戻しつつあった。娘を睥睨して、王は哄笑し、手招きをした。腕の中に泣き叫ぶ少年を抱えたままで。
ー我慢するなど、らしくないな、ロザミア・バダム。君が本当に取り戻したいのは『お兄ちゃん』ではないのか?
挑発だった。そして、真実を突いた王の言葉は、反抗心を煽り、女は身の裡に芽生えた怯えをなかったことにした。娘にも強化人間の自負があるから、本能的な恐怖を殺してでも、目の前の猛獣に飛び掛からなければ気が済まなかったのだ。
ー舐めるなあぁッ!
初手の攻撃をかわされた時点で勝負はついていた。勢いのつき過ぎた身体はスプリングの反動で回転し、空中で制御不能に陥った。そこを捕まえた男の腕を、女は甘んじて受け入れた。本能が敗北を認め、上手の獣に従ったのである。
ー落ち着き賜え。『お兄ちゃん』も君を欲しがって泣いているだろう?そうだな、少年。
ベッドの上に転がされたロザミアは、お兄ちゃんの精液塗れのおチンチンを目の前にしては、本能に従うことしか出来なかった。すぐそこにある素敵なものに目が眩み、最愛の男から漏れ出るいのちの滴りに吸い付いていた。貪欲で素直な欲求を見せるロザミアは、裸の王にとって、この上ないパートナーであった。
ー見賜え、ここから溢れ出るいのちを。君が本当に欲しいのはこれなのだろう、さあ、啜り、存分に飲み干すがいい!
匂いに誘われて、カミーユの口は女のクレヴァスに辿りつき、割れ目から滲む体液に吸い付いた。
ーきゃあ、お兄ちゃん、おにいちゃああん、そこ、いいの、凄くいいんだよォ!
<空白>

人身御供(終2準備稿1ー2)

彼らは何故、少年の肉を喰らったのか。

ドゴス・ギアで発見されたとき、延命装置に繋がれた少年の姿は生きた人間とは思えない程に細切れにされ、臓器の多くが機械に差し変えられていた。
少年から切り離された内臓や肉体の殆どは、艦内のどこからも見つからなかった。同じ人間の舌に載せられ、嚥下、消化吸収されー食い尽くされていたのだ。
最高のニュータイプ能力を持って生まれた少年、カミーユ・ビダンの生体解剖は人体の限界に詳しいニュータイプ研究所の主任研究員ローレン・ナカモト指導のもと、彼らティターンズの悪行の集大成として完遂された。この残虐な処刑の全工程は密かに電波に乗り、何者かの作為で生中継され、記録され、実録のスナッフ・ムービーとして戦後しばらくして好事家の間で売買されていたという。

ニュータイプ研究所が少年に対して行った検査という名目の虐待、そして、(違法の人体実験に手を染めたと噂されていた)オーガスタ研が全滅した虐殺事件を少年の単独犯とする噂、その因縁がこのような拷問刑を引き起こしたという説は理解しやすい。が、少年の破壊を命じたのはティターンズの首魁バスクであり、少年の血肉を食うように命じたのもまた彼であった。そして、彼の部下達は喜々として少年の肉体を損壊し、競い合うようにして血の滴る温かな肉片を貪った。

人は、ただ憎しみや嫉妬、畏れだけで人殺しをする生物だー然し、飢餓でなく、逸脱した愛情でも風習でもなく、共食いが出来るとしたら、彼らは人ではない。

ティターンズのバスク・オムはジオニズムに傾倒した30バンチ居住区の全住民を毒ガスで虐殺したが、対外的には伝染病での封鎖政策と発表された。化学兵器禁止条約を遥かに逸脱した、人道に反する犯罪は見過ごされた。世界平和の為に殺したのは人ではなかったのだから。
地球を捨て、宇宙空間でニュータイプに進化せよー革新にはやるスペースノイドを彼らアースノイドとは別の生物であるとして、ティターンズは地球主義のもとに宇宙人類を支配し、虐殺/家畜化しようとした。ホロコーストである。そもそも、宇宙移民とは増えすぎた人口を地球上から切除するための棄民政策に端を発している。絶滅の危機さえ迎えた、大戦の多過ぎる犠牲を経ても尚、天地に別れた人々は敵対し、滅ぼし合おうとしていた。

大戦後の平穏に緩んだ地球連邦軍は、実戦を行う精鋭として、合法的な人間狩りをする軍隊を育て、彼らの恐怖政治を許すまでに腐敗していた。ジオン残党狩りのために創設されたティターンズという組織は保守である。反ジオン、反地球聖域思想、反革新の組織が自然回帰主義に傾倒したとしても、おかしくはない。
しかし、子供の血肉を奪い合うようにして貪り尽くした彼らは、旧き風習を復古し、純粋な儀式として人肉食を行っただろうか?仇敵の象徴・ニュータイプの少年を食うことで、未知の力を自身に取り込めると本気で信じたのではあるまい。
自然回帰主義ー高度に進み過ぎた文明を否定し、母なる地球に、生命の原始に回帰すべく云々は、全て建前に過ぎない。
大戦が終わっても尚、戦いを渇望した。平和な時代に適応出来ない劣等種であることを認められず、腑抜けた平和主義を暴力によって支配出来ると思ったのだ。
革新から取り残された彼らは人殺しを正当化し、己らの獣性を誇り、血と肉の宴を催す野蛮な行為に酔っていただけだ。

確固たる主義などありはしなかった。

人食いと云う正視に堪えない蛮行を、エリートと呼ばれ選び抜かれた人々が先導したという動かし難い事実が、獣性の証明が、戦争犯罪が、地球圏の人類に理性の覚醒を促したというのは皮肉である。



痴れ者奴、ポルノを親書で寄越すとは!

ハマーンの嘲笑がグワダン艦橋に響く。
祝宴への招待状と銘打たれた電子書簡に添付されていた動画には、祝宴の供物というキャプションが付いていた。
悪徳の栄え、黒ミサ、魔術集会ーノイズ混じりのムービーは、そう比喩するに相応しい卑猥な光景を映し出していた。
漆黒の軍服を着た大男に二つの白い裸体が絡みついている。
画面中央で酒を呷るのは、差出人のバスク・オム。
グリプスは巨人神の武器、使役するは巨神ティターンズ。完成したばかりの巨大兵器を使って世界を平定したつもりになって浮かれているのだろうー私兵の首魁が鋭利な牙を剥き出して笑っている。
哄笑する男の、左右に大きく開いた足元には顔を男の精で濡らした裸の女が傅き、右膝にもたれて内股を忙しなく撫で付けている。玩具の嵌められた尻を向けて、左腕に抱かれている裸の少女ー否、少年は、男の差し入れた指をゆっくり舐めしゃぶっている。
二人のしもべはどちらも幼児のように笑い、男に甘えている。薬物で朦朧としているのではない、初めから白痴なのだ。

ー嗚呼、なんということだ…カミーユ!

何と破廉恥なー以前、ブレッグス准将はバスクからの親書を読んでそのように吐き捨てたという。
カミーユ・ビダンとMk-llを返却せよ、でなければ少年の母親を殺すー結果、エゥーゴはその全てを失い、代わりに月の女神を得た。半年が経過する間、支持基盤を失い転覆寸前まで追い込まれたティターンズは起死回生の一手を放ち、そして今、世界の掌握を確信した黒い服の男から送られたポルノが、ネオジオン摂政の、女の目の前で再生されている。
ティターンズに恭順せよー大量破壊兵器を手にしたバスクは本気でアクシズを恫喝しているのではない。
ただ嘲弄しているだけだ。茶番なのだ。だから、ハマーンは男の悪趣味に笑った。

ーどうしたのだ、シャア?貴様の女が映ってでもいたか?

嘲笑する女の背後でモニターを食い入るように見ているエゥーゴの代表者、元ジオンの英雄、赤い彗星と呼ばれた彼の美しい顔は屈辱の為に醜く歪んでいる。
全人類が真に革新する為の生きた道標たる希望を奪われ、潰され、絶望に震えている。もしかすると泣いているのかもしれないーどうやってサングラスを外させてやろうか?
さぞ悔しかろう。
彼が拐かせなかった至高の新人類、宇宙に住む人々の希望になり得た少年の、なれの果て。理性を喪失し、抜け殻と化したカミーユ・ビダンの裸身がモニターいっぱいに拡大され映っているのだ。
結局、この男は少年の優れた能力を見出だしただけで、彼がティターンズに囚われ、虐待され、白痴にされるまで何も出来なかった。
数日前の戦闘で、少年が錯乱して無差別攻撃をしたとの知らせを受け、今すぐにでもここアクシズを脱出して会いに行きたい、攫いたいという顔をしていたが、ハマーンは強引な手段で男を引き止めた。
どの道手遅れだったにせよ、結末をこんな形で見せつけられようとはなーいい気味だった。今頃はもう、五体満足ではあるまい。ニュータイプである彼女にはそれが判っていた。だが、告げるつもりはなかったー存分に思い知るがいい。

ー何故だ、何故人は同じ過ちを繰り返す!

人というのは愚かで、すぐに忘れる生物だからさーそう簡単に人類全てが革新出来るなら、苦労はしない。ハマーンはジオンの理想論など信じてはいなかった。
彼の父ダイクンが掲げた二つの主張を、二人は別々に信じ、対立していた。
宇宙移民者が地球連邦から独立した国家を持つ、その先駆者として、ジオン公国を地球圏に復興させるーミネバ・ザビを女王とした国家を地球連邦政府に認めさせることがハマーンの目的だった。
全ての人々が宇宙に暮らすようになった遠い未来には、誰もがニュータイプとして革新に至り、共感し合う理想郷が創られているー男が信じるのは根拠に乏しい夢物語だと思うのは、自身がニュータイプであるハマーンの実感だった。それに、遠い未来など何の役にも立たない。
かつて彼が大戦で失ったニュータイプの少女、ララア・スンの幻影に囚われ、偶然出会ったニュータイプの少年に一方的に運命を感じて、強引にエゥーゴへ連れ出して、それが少年に親殺しをさせ、精神の崩壊を招いたのだー愚かな男だよ。
ハマーンが嘲笑するのは、かつて幼かった己を裏切ったこの男ーシャア・アズナブルに他ならなかった。



ジオン・ダイクンの遺児シャアが見出だしたニュータイプの少年は、朧げな精神で己の死を予感していたが、シロッコの腕の中でまどろみながら必ず世界が救われることを信じてもいた。

研究員によって簡易的に脳波の測定が行われ、少年の状態が確認されてから、今はなきオーガスタ研究所生き残りの主任研究員ローレン・ナカモトが現れた。彼がレーザーポインターで宙に梵字を描くと、ロザミアもカミーユも彼に従うようになった。彼女達が研究員の手でなんらかの刷り込みを受けていることは承知していたが、あまりに簡便過ぎる鍵ではないか。人間は催眠や洗脳を受けたとしても、本能に背く命令に従うことはない。自殺は理性的な行動という意味だ。
<冗長なためリテイク>

祝宴(コドク終2準備稿2)

円形に並んだ小型モニターにはカラフルな波形が映し出され、まるで音楽を奏でるように時々刻々色を変え形を変え、その虹色の美しいさざ波は密閉空間に一種のハーモニーを作り出していた。
ーいやはや感服いたしましたよ。大変結構ですな、これぞ仇敵たる新人類を処刑するに相応しい舞台といえましょう。ねえ、皆さん。
実に芸術的な趣向を凝らした舞台装置に、招かれたゲストたちは喝采を送りつつも覆面の下で忍び笑いを漏らしていることだろう。どのような修辞麗句で飾ろうとも、今か今かとてぐすね引いて待ちわびているのは嗜虐でしかないのだと、彼ら全員が自覚していない筈がないのだから。
ー今宵は心ゆくまでお楽しみ下さい。勝利を祝して。我々人類の安寧と発展に、乾杯。

祝宴は気の触れた老人を王座に据え、バスクの号令とともにグラスが打ち鳴らされ始まった。
これより血の海となる凄惨な宴の主役、全人類で最も優れたいけにえは何も知らず、持って生まれた類い稀な能力すらも忘却し、忘我の祝福を受け、舞台中央の寝台に載せられて、幼児のように親指を吸って裸身を小さく丸めてぼんやり寝転がっている。
ーまあ、そう急がなくても宜しいでしょう。決着はついた。あとは連合が裏切り者を差し出すまで待つだけなのです。それに、この宇宙には昼も夜もございませんから。
この密室に会した人間の意思は統一されていた。いけにえは既に群衆たちによって舌の上で転がされ、酒とともに嚥下されたも同然だった。青白い皮膚に刃が立てられすうと滑る度に、会場から恍惚の溜息がさざ波のように広がり、そっと喉を鳴らすのが遠目にもわかった。下腹部や腋のみならず首より下の全身から剃り落とされた薄い体毛は、回収され、一本残らず奪い合いの対象になるだろう。この場に居合わせ、かの美少年の行く末を思い描き熱く見つめている者共全てが人殺しの人でなしだった。
無論、これから始まる勝利の宴のため、彼ら餓えた子羊共の昏い欲望の肚を満たすために、固い椅子に縛り付けられ肉体への拷問を待つ私も例外ではない。部下であった哀れな少年を喜々として差し出した張本人なのだから。
ーおや、そうですか。誰も手を挙げないのでしたら仕方ない。ええ、おりますとも。何せ、我々は精鋭揃いですからな。そら、ロザミアを用意しろ。
無論、目的までが同じ訳がない。だからといって、何が違うというのか。ただ快楽のために殺人を犯したのではなくとも、なんらかの崇高なる目的のためやむを得ず行うにせよ、その行為に快楽を覚えるならば内実は大差ない。
完全なる理性を持って生まれた筈の己でさえも復讐の徒であるならば、ひたすらに血と肉と断末魔を求めて集った彼らは同族殺し専門の異常者、あるいはけだものか。いずれにせよ、犠牲なくしては人類に革新など訪れはしないのだーそうだろう、少年?

舞台には裸のロザミアと少年、そして数人の研究者と二人の兵士が揃った。いよいよ、幕が上がるらしい。
ーお兄ちゃん、大丈夫よォ。痛くしないから。ちゃあんと気持ち良くしてあげるんだから、よっく見てくれなきゃ厭ァよ。
言うなり、血の繋がらない年上の妹はお兄ちゃんと呼んだ少年の股間に吸い付いた。歓喜の悲鳴を上げようと開いた少年の唇に、軟質樹脂で出来たディルドが押し込まれ、もごもごとしたうめき声だけが微かに漏れた。彼女は唇と舌を使った男性器の愛撫を彼に教えてやっているようだった。
ーそうよ、上手ね、さすがお兄ちゃん。
ロザミアの無邪気な合いの手に、どこからともなく失笑が聞こえても、彼らには関係がないようだった。少年の口から歯が抜かれるところは宴の前に済ませてしまったから割愛したが、局部麻酔がかけられていたため殆ど痛みを感じていないようだった。そう、さしたる興味も抱かれず時間ばかり掛かる作業など、放っておくべきだろう。連中が求めるのは希望を絶望へと塗り替える悲鳴に他ならないのだから。
ーじゃあ、今度はこっちにしてあげて。うんと気持ち良くね。お兄ちゃんの大好きな兵隊さんのオチンチンなのよォ、良かったね!
頭を押さえられている訳でもないのに、言われるがままに、ロザミアの行為をそのまま真似して、少年の口づけが兵士の赤黒いぺニスへと捧げられた瞬間、嘲笑と喝采、そしてカメラのフラッシュが舞台中央へ浴びせられた。ロザミアの唇から解放された慎ましい少年のぺニスもまた赤黒く濡れそぼり、口にくわえた兵士の性器同様に膨らみ、じりじりと勃起していく様子を誰もが食い入るように眺めていた。
少年の優れた共感の力は、直接的な粘膜同士の触れ合いによって一層精度を高めていると、モニターの波形を見るまでもなく素人にも感じられたのだ。

四半世紀の内に地球圏の人類は滅亡するージュピターの衛星上に建造されたスーパーコンピュータが演算した未来予想図という名の科学的予言によって、玉突き事故のように救世主創造計画が持ち上がったのは今から三十年も前のことだった。
人間は科学的に完全なる英知を持つことができると証明し、地球圏に留まり続ける旧人類を啓蒙、先導することで地球圏でしか存在しない生きた資源の管理者としての人類を存続させ、新人類の奴隷とすべく…いささか楽観的過ぎるきらいはあるが、ともあれ木星圏の人心は地球圏の旧人類を存続させるべく動いた。その成果がパプティマス・シロッコ、旧人類の最高傑作という訳だ。彼は旧人類との性交によって子孫を残すことが出来る、すなわち、遺伝子的には全く通常の人間と変わりない。
<以下空白>

好き好き大好き!(少年少女モラトリアム賛歌準備稿)

「なあ、ジュドー。セックスって気持ちいいのかな?」

げほげほとむせたオレの背を優しく摩りながら、先刻唐突にいかがわしい言葉を口に出した女装少年はゴメンゴメンと軽く謝った。
「何をいきなり、言っちゃってくれてんの!」
「え、何か言った?」
「独り言だって。なっ」
先輩の幼なじみにして彼女同然の美少女は涼しい顔で、馬鹿やってないで食べちゃいなさいよとオレたちをせっついた。どうもおかしい。食事中にあんなこと言って、彼女が怒らない訳ないってのにさ。
ーあっ。さては、例のアレか?
乱れた前髪を横に流して、涙目で見上げた先輩はぱくりとハンバーガーにかぶりついて無言でこくこく頷いている。アレというのは、まあその、いわゆるテレパシーって奴。ど~ゆ~訳か、オレだけは先輩の心の声が聞こえるフシギ現象。嘘じゃない、本当のことさ。先輩の方はどうだか知らないけど、こんなふうに目を見て話せば伝わってるらしい。
「独り言ってったってさァ……」
オレに向かって言ったでしょ、絶対。過激な考え事をしておきながら何でもないように振る舞う(見た目だけは薄幸の美少年ふうの)先輩曰くーしゃべったら、俺が男だってわかってしまうだろ?…だってさ!あからさまに嘘っぽいけどあえて突っ込まないでおいた。まあそりゃ確かに、先輩って黙っていれば美少女でも通るんだけど、とっくに正体は知ってるのよねェ。こ~ゆ~人だってさ。
ーなんだよ、文句あるのかよ?
ほら、すぐそ~やって拗ねる。子供じゃないんだからさ?ーと、まあこのように、不思議な共感で繋がれたオレたちのこと、先輩はお前の方が凄いだとか共鳴だとかよくわからない表現を使う。つまり、完全になにもかもわかりあえるって訳じゃないらしい。糸のない糸電話で脳みそ同士繋がってる、みたいな(糸が緩んでると聞こえない…わりとピッタリくる)。
ふわっとしたポエムだったり科学的根拠を積み上げてみたり、全然わからない先輩の説明は大方、わざとやってる。裏路地で初めて出会った時、懐かしい感じがしたのは。ただ偶然波長が合っただけで説明できるって?嘘だね、絶対。大音量って訳でもないのに、先輩の声はいつもオレの脳みそを揺さぶる。一瞬で、支配する。不意に後ろから抱きしめられたみたいな、ピッタリ隙間なく癒着した奇形の双子みたいな、近すぎる距離に目眩がするのにー独り言だって、本当かしらねェ。
「さあ、どうだろうな?」
小首を傾ける先輩の耳を摘む手は、怒れる委員長。本当、よく見ていらっしゃることでー妬けるじゃない、先輩。
「口の中にものを入れてしゃべらない!」

昼休み、巡回後の会議兼昼食の委員会室。ホワイトボードを背に委員会、長机を挟んで目の前に先輩、そしてオレのたった3人が急造風紀委員会メンバーの全貌。カレッジ担当のファと、ハイスクールがカミーユ、残りの低学年はまるっとオレの管轄。そうそう大きな事件は起きないもんで、今日もちょっとした校則違反の摘発を報告しただけで早々に昼食にありつけたところ。
「ふっ…そこ。ついてるぞ」
カミーユの声がオレを制止したので、あっという間にパーソナルスペースに侵入されてしまい、白くて綺麗な指がオレの頬を拭ってくれて、そのままぱくりと指を吸う所作がなまめかしい。一部始終を観察して、ファが眉を持ち上げる。
「やめなさいよ。もう、行儀悪いんだから」
いつもなら、先輩のベタベタに汚れた顔を幼児の世話する母親のようにハンカチで拭いてやる甘ったるいシーンの筈なのに、どーしてこうなっちゃうのかね。もちろん、先輩が悪いんだけど。指をくわえたままで、先輩は意味深にこちらを一瞥するとニヤリと笑った。ああもう、どうして見ちゃうかな、オレ。わざと音を立てて、ちゅぽんと濡れた指を引き抜く時も、潤んだ瞳で上目遣いとかさあ、やめなさいよ。本当、勘弁してください。
ー後悔してるだろ?
ーいえいえ、平和でお金がもらえれば、わりのいいバイトじゃないですか。
男の顔と女の顔を使い分ける卑怯な先輩の誘惑に負けじと、やせ我慢の営業スマイルで対抗して頬杖をつくと、案の定、委員長のありがたいお説教を頂いた。

ここ月面都市グラナダでは入植者の流入やなんかで街も学園も人々の気が乱れてて、ちょっとした揉め事が増えつつある昨今、元軍人の校長代理ーブライトさんがスポンサーから対策名目で風紀予算を勝ち取ったとか何とか。寝ててもお金になるんだから、ありがたいお話だよね。
「そぉゆ~カミーユはどうなのさ?あるんでしょ、彼女と」
「どうかな、俺は覚えてない。ファに聞けよ」
「ちょっと何よ、こそこそして。いやらしい」
言われて、あまりにも世話好きな先輩の幼なじみ委員長をじっと見つめてしまった。こんな潔癖な彼女がカミーユの寝込みを襲うだなんて、そんなこと想像できるわけ…うっかり想像してしまって赤くなるオレを怪訝そうに睨んでくれるファは、可愛い。
戦争で抜け殻みたいになったカミーユの世話を1年以上続けながら、看護学校に通ってたらしく、話で聞いただけだと本当にそんな子が実在するなんて信じられないくらいの健気さだと思う。もちろん水面下では人気のあるファだけど、想い人が目の前にいる果報者の美少年ときたら勝ち目がないので、みんな指をくわえて見てるだけ。それなのに、当の本人ときたら!
「何がそんなにおかしいわけ?失礼でしょ」
「だってさ、いいじゃないか。楽しいって思ったから、人は笑うんだろ」
彼女を放って、後輩の少年をからかって子供みたいに無邪気な笑顔。ほら、彼女も呆れてる。だけどこう見えて、以前の先輩は正義の味方だったらしい。世界を救えると信じて戦艦に乗って、戦闘機のパイロットとして宇宙の大海原を駆け抜けて。ファたち仲間を守るために仲の良かった少女を撃ち殺したんだって。その結果がこれなんだって、笑って言って、くるりと回って。花のようにスカートを咲かせた時のことをよく覚えている。
「もう、いいよ。カミーユがいいんなら」
「優しいんだァ、お兄ちゃん」
「甘いんだから!そのくせやめなさいって、言っても聞きやしないじゃないの」
別に正義の味方なんかじゃなくたって、ファは好きだったのにちがいない。
罪を償うようにして、死んだ少女と一緒に生きてる不思議な先輩の、この奇妙な生き方を。だから彼女はきっぱりと否定する。
ファは強いなって笑いながら、そっと少女の黒髪を梳かす優しい指の持ち主はきっと、奥に秘めた弱さを知っている。もしかすると、ファの方が先輩を頼っているのかもしれない。付き合いが長くなるにつれてわかってきた複雑な事情を鑑みても、やっぱりわからないのは先輩で。
「ありがとう。大好きだよ、お兄ちゃん」
好き、好き、大好き。
カミーユは彼女の前だろうがどこだろうが、幼い少女みたいに無邪気な顔をして後輩のオレに構うのだ。抱き着いたり、キスしたり、華奢だけどじゅうぶん大きな図体で。スカートの裾を摘んでくるくる回って、女の子みたいにふわふわ笑うのだ。
「はいはい、どーいたしまして!」
ああもうどうにでもなれ、やけくそに椅子にもたれて。飽きもせず堂々巡りの口喧嘩をしている仲の良すぎる先輩たちの横顔を見ていたら、仕返しのアイディアが浮かんだ。ピコーン!これだ。
男にしては小さな唇が大きく開いた隙にランチの[[rb:腸詰め>ソーセージ]]を放り込むと、流石の先輩たちも頬を染めて恥ずかしがったので、ちょっぴりいい気味だった。

何よ、下品だのいやらしいだの大胆だの、あんたらに言われたくありませんて!



女装少年との恥ずかしい出会いについては割愛。
経緯をかい摘まんで言えば、不思議な力を持つ病み上がりのカミーユに便乗しておこぼれ(マネー)を頂戴しつつ、お目つけ役を任命されて、転校したのもその都合ではあるんだけど。まさか、こんな金持ち学校に通う日が来るなんてね。自慢の妹リィナが奨学金を勝ち取って通ってた附属Z学園に、不思議な縁で、今ではオレが居座って偉そうにお坊ちゃま連中を取締っている。
冗談でしょ?あのジュドーが真面目に学校行くなんて、血の雨が降るわー楽園という名前だけは立派なオンボロ居住区シャングリ・ラから旅立ってもう随分経つというのに、そんな台詞が聞こえて苦笑した。故郷の友人達がこんなところを見たら驚くだろう。いつだって抜け出したいと思っていた筈の場所が、そこに暮らす悪友たちが、こんなに恋しくなるなんて。
リィナは来るなと言ったらしいけど、貯金を叩いて船に飛び乗る方が早かったんだから仕方ないだろ?二人っきりの家族が再会したのは真っ白な病室で、しょうがないんだからと笑う妹にオレはちゃんと笑えていたか自信がない。全身に漲る怒りを抑えるので精一杯だったから。
憎くて。この綺麗な街も、お上品な人々も、表面ばかり小綺麗に真っ白に塗りたくった化けの皮を剥がしてやりたかった。
月の都、空中庭園、憧れの街グラナダ。
人々が賛美する楽園の本当の姿はきっと、あの掃きだめの楽園/シャングリ・ラよりも汚れている。

闇夜に月面宙返り(真夜中ネコ王子準備稿)

かわいい妹が交通事故で入院したって、誰も助けてくれやしなかった。たとえ、不自然なひき逃げ事件でも。だからオレは入院代を捻出するための高額不法就労バイトの傍らで犯人探しをして、とある金持ち議院のどら息子が犯行グループの頭目らしいことを突き止め、闇討ちをしようとした。
けど、寸前のところで果たせなかった。
数日後に奴が麻薬中毒を起こして親バレしてどこぞの病院に監禁されるとも知らず、追跡中にバイクで転んで、病院に担ぎ込まれて、治療費に金かけるんなら生命保険でもかけておけばリィナは助けられたのになんて、弱気になった無保険のオレを叱咤してくれたのはリィナと入院中知り合ったらしいファ、そしてブライトさんだった。全くそうは見えないけど、軍人を辞めた年金があるからと立て替えてくれて。リィナの治療費は学園創始者であるお金持ちのお嬢さんが全額出世払いにするって、とんとん拍子にことが進んだ。まあ、全部リィナの人徳なのかもしれないけど、お兄ちゃんとしてはぽっかり出来た自由時間を持て余して、とりあえずバイト探しでもしようかと軽い考えで、ファの誘いに乗った訳だ。

「そういや、あの時きこえた声って…」
月の夜は地球時間で15日、人間が暮らすには不便だとグリニッジ標準時に合わせて昼夜を切り替えてしまうのは地球暮らしが染み付いた人類には大ウケ、重力以外はまるで地球そのものだと月面の地価は高騰しつづけている。と、それはさておき人工の夜と自然の夜が合わさった闇夜のことさ。当然のように信号無視をして暴走するワゴンの少し後ろから黒塗りのバイクで追走していたオレは、道の真ん中に倒れてた人影にびっくりしてハンドルを切った。ー右!頭に響いた不思議な声が命令するまま、宙を飛んでいた。救急車を呼んでくれたのは、さっき倒れてたエマリーさんという女性で、バイクの炎上を見つけて駆けつけたパトロール中のブライトさんに縋り付いて「酔っ払いのアタシのせいで!」って、かわいそうなオレとオレの愛車を置き去りにしてラブシーン見せつけてくれちゃって。
<以下空白>



Z学園の保健室には女王と呼ばれるボスがいる。

猫が布団に入って来るので(ネコ別ver準備稿)

夢を見た。真夜中、窓の外には黄金の月が微笑み満天の星が瞬いている。行ったことのない筈の地球のどこかでオレは寝ていて、夢の中でも寝ていたいくらいに疲れているんだと苦笑した。
不意に鈴を転がすような声がして、ぴちゃぴちゃ水音まで聞こえる。この部屋のどこかーもっと近い場所に自分以外の生き物の気配がある。足元に熱い身体を擦り付けて、毛むくじゃらの頭を股間にぶつけて臭いを嗅いでいる。にゃーと一声鳴いて、ぴちゃぴちゃ唾液を飛ばしながらミルクを飲む、どうやら猫が布団の中に入ってきたらしい。
宇宙移民にとって猫という生物はわりあい馴染みぶかい。彼らは古代の人類がそうしたように、害虫を食べる鳥同様に地球から運ばれ杜撰な検疫をくぐり抜け繁殖しすぎたネズミを駆逐するために送り込まれた刺客であった…筈が、ペットとして飼われて野生本能の大部分を忘却した家猫が役に立ったという話は聞いたことがない。保健所に捕まってしまった野良猫たちは愛護団体の抗議をかわす為にガス室代わりに宇宙へ送り込まれただけーっていう説もわりと真実だったりするのかも。つまり、猫たちは宇宙でも繁殖して、ネズミ同様ゴミを漁って仲良く暮らしている。
重たい猫が足の上に乗っていて、身動きできない。そうか、地球だものな。すっかり月の生活に慣れきって低重力下で楽をしてるけど、猫といえど子供くらいの重さはあるんだ。妙なところで納得して、無視して寝てしまおうと目を閉じて、気づいた。違う、これは猫じゃない。
<以下空白>

鬼畜眼鏡、忘れてた片桐編「そして誰もがいなくなった」のおまけ文(準備稿)

もしも眼鏡がなかったら3<接待編>

「太一~聞いてくれるか~?」
待ってました!ご主人様の帰還を出迎える忠犬よろしく、あるいはメイド喫茶よろしく「お帰りなさ~い♪克哉さんっ」ダッシュでおしぼり持ってテーブル直行。オレは尻尾を振って一所懸命に愛嬌をふりまいた。こらそこ、野郎のぶりっ子は気色悪いとか言わな~い!
「あ~らら、昨日も接待だったの?サラリーマンは大変だね。」
「そ~なんだよ、わかってくれる?ほんっと太一は優しいなぁ~」
喫茶ロイドに来るなりいつものテーブルに直行直後ぐでんと突っ伏したままでいた克哉さんは、重そうな頭をちょっとだけ持ち上げて緩んだ笑顔を見せてくれた…オレだけに!ああ、至福の時。しゃがんでお水を渡したら、大きな手で髪を撫でてくれた。はあはあ、もっと撫でて。オレは犬です。
「なんでも言ってよ、ど~せ客も来ないだろうし。遠慮しないで、ば~っと吐き出せば楽になるよ」
「よかった~太一がいてくれて!」
うわ、酒臭っ。本当に大丈夫?マジで吐いたら誠心誠意オレが介護しますけど。
二日酔いのアルコール臭を香水代わりにするなんて、流石はオレの克哉さん。オッシャレー!な~んて脳内変換できないくらいに参ってる貴方はそそるけど。でもちょっと心配だよ。くるたび酔っ払ってちゃ、そのうちアルコール中毒になっちゃわない?オレに甲斐性があったら「社畜なんてやめてさ、その首輪…オレに預けてみない?後悔させないよ」な~んつって口説いても絵になるのに。現実はかごの鳥、親の監視つきで大学生の身分をいただいてる訳で。オレだって辛いんだよ、克哉さんをお持ち帰り…じゃない、助けになれない自分自身が情けないって、こんなこと言えないけどさ。
「昨日の接待はカラオケだったんだけどさぁ、潰し合い始まっちゃってほんっと最低。酔っ払いだらけで運ぶの大変!あ~もうヤダ。ゲロの臭い移ってないよな?」
「…お疲れ様です(>_<)」
本日の克哉さんメモ。どうやらザルで絡み酒っぽい。
そろそろ犬から一歩前進して、大人の付き合いをしたいとこだけど、一緒に飲むのは危険な気がするなぁ。いえいえ、酔っ払いの克哉さんはいつも以上に可愛いし絡まれるのはむしろ歓迎なんだけど。オレの勘が、ヤバいって言ってる。こんなにも善良を絵に描いたような人がお酒ひとつで豹変するなんて、まさかね。
<以下空白>
  1. 2016/12/15(木) 13:03:25|
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